カラフル・バニー
「そろそろ、表に出た方がいいな」
人がだんだんと集まって来たキャンプ場内の中庭。
「早智子もこう言ってることだし、行くか。浬子」
「そうだね」
「あ…」
唐突な声。動きが止まる。
「どうした?」
「…渚だ」
さっちゃんのその一言が、あたしの体内をぎゅっと締め付けた。
「上野と喋ってる」
「上野って上野千紗?」
「それ以外に、誰がいるんだい」
よりによってあんな小悪魔女と…。
平常心を保ってる身が持たない。
人がだんだんと集まって来たキャンプ場内の中庭。
「早智子もこう言ってることだし、行くか。浬子」
「そうだね」
「あ…」
唐突な声。動きが止まる。
「どうした?」
「…渚だ」
さっちゃんのその一言が、あたしの体内をぎゅっと締め付けた。
「上野と喋ってる」
「上野って上野千紗?」
「それ以外に、誰がいるんだい」
よりによってあんな小悪魔女と…。
平常心を保ってる身が持たない。