カラフル・バニー
そんなくだらないことを思い耽ているうちに
いつのまにか眠りについていた。


そして時はぐるりと反転しいつのまにか朝になっていた。
眠たさに押し殺されそうになる朝はすごく
苦手だ。


「浬子ー!朝ごはん冷めるよー。早く
起きなさい!!」

「うっ…死ぬ」


うちの母親はなんでこんな死神的存在の
朝から大声を出せるのだろう。


ちなみに父は呑気にラジオ体操をし、
我が弟は今日に対する意気込みを叫ぶ
という形で家中に響き渡している。

朝からすごく近所迷惑なうちの家族は
きっと白い目で見られてるに違いない…


「あら早智子ちゃん!ちょっと浬子!早智子
ちゃんもう来ちゃってるんだけど。
どうすんの。アンタまだパジャマじゃない」






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