カラフル・バニー

雲のような君と

会議も終わり、夕食も食べ、いよいよ肝試しの時間が迫って来る。

恐ろしさで胸が張り裂けそうなあたしを、爆笑しながら見てくる、渚が憎くてたまらない。


「おま…くはっ…まだ怖ぇの?あんな…偽者幽霊」

「シャー!うっさいな!こっちの身にもなれ。見てみろ、この鳥肌」

「だから、ジャケット貸してやっただろーが」

「そういう鳥肌じゃなーい!」


その言葉にさっちゃんとイチは、にんまりと反応する。


「へー渚、上着貸してやったのか」

「出た腕があまりにも見苦しかったんだよ」

「はぁ!?もっとこう紳士的な言い方考えなさいよ!」

「きめぇ」


渚とあたしの口喧嘩は、先生に集合がかけられるまで続いた。

当然、周囲の目は唖然としていた。

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