カラフル・バニー
集会が始まった。聞き慣れた先生の声が響く。
「えーこれより肝試しを実施しようと思う。ペアはさっきバスで隣になった、2人組。暗いからな。くれぐれも怪我をしないように!」
「では解散!!」
先生の声と、委員長の声が合図となり一斉に散る。渚は寒かったのか襟にファーのついたナイロンパーカーを着ていた。
「ごめん、渚。このジャケット返そうか?」
「いい。お前着るもんねーんだろ?」
「うん…暑いのかと思って、半袖しか持ってきてない…」
「だから馬鹿だっつーんだよ。この能無し女」
悔しいが当たっているので、何も言えないあたしの口。
そのせいか、しばらく草の掻き分ける音が続く。
「能無し…だけど…能無しじゃないもん」
「訳分かんねぇこと言ってんじゃねぇ」
「うぅ…すごく悔しい…」
あたしの呟きをあっさりと無視し、足を進める渚。
「えーこれより肝試しを実施しようと思う。ペアはさっきバスで隣になった、2人組。暗いからな。くれぐれも怪我をしないように!」
「では解散!!」
先生の声と、委員長の声が合図となり一斉に散る。渚は寒かったのか襟にファーのついたナイロンパーカーを着ていた。
「ごめん、渚。このジャケット返そうか?」
「いい。お前着るもんねーんだろ?」
「うん…暑いのかと思って、半袖しか持ってきてない…」
「だから馬鹿だっつーんだよ。この能無し女」
悔しいが当たっているので、何も言えないあたしの口。
そのせいか、しばらく草の掻き分ける音が続く。
「能無し…だけど…能無しじゃないもん」
「訳分かんねぇこと言ってんじゃねぇ」
「うぅ…すごく悔しい…」
あたしの呟きをあっさりと無視し、足を進める渚。