スリーズ・キーノート
愈河斉成・篇
25(愈河斉成・篇)





愈河斉成。ゆかわ、さいせい。

この名前はあまり好きじゃない。読みづらいから。友達はみんなサイって呼ぶしな。

俺は地獄のような受験戦争から何とか逃れ、晴れて春から大学生となった18歳である。
彼女は同じ大学を受けたが、落ちたのでさよーならした。

なんであんただけ受かったの!?バカ!……なんて女特有のヒステリックを爆発させられたら、そりゃあ愛の炎も消えるだろ。

ついでに、大学で待ってる!なんていう男なんていないわけで。

厳しい現実を知る事が出来ただけいいとしようじゃないか、あっはっは!
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