スリーズ・キーノート
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18歳になった僕は、早くて愚かな決心をしてしまう。

彼女に結婚を申し込もうとしたのだ。

彼女は絶対に喜んでくれる。疑いなんて無かった。


「……シノリ。」

あの出逢った公園。
偶然に座ったベンチ。
僕等はあの時の距離など忘れ、寄り添っている。
僕は彼女の眼を見つめ、手を握った……。
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