スリーズ・キーノート

彼女は静かに、僕から離れた。

僕に今湧いているのは、一体なんなのか。悲しさなのか、怒りなのか、悔しさなのか。
何だか解らない。

だが彼女が、僕から離れて行った事は事実だ。

僕と彼女の関係は結局、あの初めて会った時から何も変わっていない。
何も知らない、知ろうとしない。
ただのうざったい他人同士。



僕は、世界を、変えられなかった。
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