スリーズ・キーノート
でも、いつも逃げ腰で臆病者で卑怯者の私はイチに何の気持ちも伝えられない。
いつか気付いてくれるんじゃないか、って他人頼り。最低。独りよがりになって、──私がこんなに思っているのに、どうして気付いてくれないの!──なんて自分勝手な思い込みしたり。
だから、何の進歩も進展も出来なかった。恋に恋してたのか、そんな自分が可愛くて仕方無かったのか、とにかく私は自分の事しか考えてなかったのだ。