スリーズ・キーノート
38



「お姉さん、好きです。好きなんです。」


子供を生み、私の心が死んだ頃。
まだ現実は、私に絶望を突き刺した。


狭い私の部屋。八畳。低く感じた天井。
妹の友達という人間に犯されながら、私の世界は死んだ。


誰かが私を笑っている。こんな私を見て幸せを感じているんだ。そうなんでしょう?
笑えばいい。
きっとこれは罰なんだ。
イチへの恋を諦め、キューへと逃げた私への。



死んでよかったね。



そう、思った。
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