スリーズ・キーノート
「最低なんだ、俺は!頼む、殴ってくれ。罵ってくれ!殺してくれてもいい!そうでもしないと……。」
「いいよ、イチ……。いいから……。」

私も、イチに謝らなきゃならない事があるんだよ。
たくさん、たくさん、たくさんあるんだよ……。

すれ違った全てに、私とイチは泣く事しか出来なかった。
どうしてこんな事になってしまったんだろう。
どこか、何かが違っていたら、もっと幸せな未来が待っていたのかな。


そんな未来でも、私は最低なんだろうね。
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