スリーズ・キーノート
私は未だ、最低の人間であり続けている。宗真と暮らして幸せなのに、どこかで一人ぼっちに成りたがっていた。
私なんかが、ここにいていい筈がない。
いつかきっと、罰を受ける日が来る。
取り囲む針は日に日に増えていき、私を突き刺す時をじっと待っていた。
その時を迎えさせてくれたのは、やはり幕真だった。
幕真は私に復縁を求めてきたが、幕真と宗真の為にも、それはよくない。私がよく解っている。
だけど宗真には、父親が必要なんだ。