スリーズ・キーノート

「どうして君は、そう自分を卑下にするんだい。君は、何も悪くないじゃないか。」
「……あなた、何も、私の事解ってないのね。」
「ここ何年かで、君に起きた事は調べたよ。勝手に悪いとは思ったけど。」
「……それなのに、やり直そうなんて言うのね。」
「だからこそ言ってるんじゃないか。」
「……私は、あなたと宗真の幸せを願っているわ。それだけ。後は何も望まないの。」
「君はどうなる!?一人懺悔しながら暮らすっていうのかい!?」
「そうしたいわ……。私、今まで、自分の思った通りに行動して、後戻り出来なくなっちゃった。ううん、後戻りなんて必要ないの。もう……。」
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