スリーズ・キーノート



ヨキとは、死ぬまで会う事は無かった。そして俺は、シノリへの思いをはっきりと捨て、謝り続ける事を誓った。

シノリはそれから、幸福な人生を歩んだとは言えなかったと思う。

そのきっかけを作ったのは俺。最初の一歩は俺だ。


俺がシノリに、臆病にならず、はっきりと思いを告げていたのならどうなっていたのだろう。
ヨキは、俺と同じ事をしただろうか?いや、絶対にヨキはそんな事をしない。ヨキは頭が良くて、間違った答えを出したりしないからだ。
あんな答えを出すのは、俺ぐらい。俺はいつだって間違いだらけ。テストは下から数えた方が早い。

何もしなければよかった。俺が2人が一緒になった事に見て見ぬふりをして、耐えて、いつものように笑っていれば。
3人一緒いれたら。


もっと良い方へ、進んだかな。
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