溺愛 連載中
「おはよ、朝練だって??」

「おう、てゆーかお前は今日、遅刻じゃないんだな。」岡崎はアタシの痛いところを付いてくる。

「まあね★、遅刻という犯罪から足を洗ったのさ。」

「ぶはっ、意味わかんねえよ!」岡崎は声を殺して笑う。

「こら、連続遅刻犯、2人!静かにしろ!」先生が注意をする。

「連続遅刻犯じゃねーし!今日だけろ!」

「今日は、遅刻してないもん、連続ではありませーん!」
岡崎とアタシは先生にぶーぶー文句を言う。

「おんなじだから!じゃあ、今日の朝会終わり!」

「きりーつ、『ガタガタ』れーい!「「「「ありがとうございましたあ」」」」着席。」

「ちょっと、あんた達はいつまで漫才してるの。」真理奈があきれたように、話す。

「そうだぞ、うるさいんだってば、宗佑と牧山は・・・。」

「何言ってんだよ泉!コイツおかしいこと言ってくるんだぞ!」

「何よ、おかしいことって!!」アタシは岡崎を叩く。

「わかったから、アンタ達2人は仲良しね、本当に。」

「「仲良くないッ!!」」アタシと岡崎は声をそろえて言う。

キーンコーンカーンコーン

Time 授業

ふわあああ・・・。
1月は寒すぎ、冬眠しなくちゃいけないっての・・・。

かん、ころころ。

岡崎がアタシの机に紙くずを投げる。

なにすんだ、このやろう!
と思いながら紙くずを拾う、中に文字が書いてある。

『明日、土曜日じゃん?久々にサッカー部は土日練習ないんだよ。
 せっかくだし、俺と牧山と泉と井野口とWデートしねえ??』と書かれてあった。

アタシはせっせと紙に返事を書く。
そして、先生にばれないように、岡崎に紙を回す。

『Wデートって・・・。岡崎はアタシの彼氏じゃないと思うけど??』

かん、ころころ。

返信早いな・・・。

『いいんだって、細かいこと気にすんな!まあ、明日、学校の近くの駅な!』

いやいや、真理奈たちに聞いてないでしょうが!

『秋元くん達に言ってないじゃん!勝手に決めちゃだめしょ!』

『いや、もう言ってる。どっちもいいってよ★!』

あ、そうですか・・・。

キーンコーンカーンコーン
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