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やることもないし、ママも当分起きないだろうな。



そう思ったあたしは、「公えんにいってくる。」という置き手紙を残し、着替えて外に出た。




前住んでいたところは、この季節になると雪がどかどか降った。



だけどここはあまり降らないみたい。



そもそも、何でこんなところに来たかと言うと、父との離婚が決まったあと、本当は母の実家に行く予定だった。



だけど母の友人が仕事を紹介してくれるというので、その仕事場があるここに越してきたのだ。



家もその友人が手配してくれた。



ただ、その仕事というのは……つまり夜の仕事。



みずしょーばいってやつ?




…仕方のないことかもだけど。






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