SAKURA



泣いてる理由を言うつもりはないし、言える勇気もない。




そぉ思っていたのに…




絶対言えるわけないって思っていたのに。




宙良クンの一言で私は爆発してしまった。





「…俺、何かした?」






何で?



何でそんな苦しそうな顔してるの?



嘘付かれたのは私だよ?!



一昨日から苦しくて、悩んだのは、私なんだよ??




『……の?

私のこと騙して楽しかった?

嘘なんか付いて、宙良クンは一体何したかったの?

私はッ!


私は、ずっと…楽しかったのに。

一緒にいれて嬉しかったのに、ずっと陰で笑ってたの?

全部嘘だったの?

その気にさせて、私で遊んでたの?


もぉ構わないでよ!!』



言葉と一緒に、涙も流れてくる。


どちらも、自分の意志で止められるものじゃない。



全てを吐き出すまで…止まらない。


『宙良クンのばかぁ!!!!!!』




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