SAKURA
あとがき
心と心
『ところで、いつから私のこと"好き"になったの?』
まだ、先程のキスが恥ずかしくて、そっぽを向きながら聞いた。
「いつからだろう?
気付いたらだし…
でも、初めて会った日から、"また会いたい"って思ってたけど。」
そんな恥ずかしいこともサラッと言ってしまえる宙良クンが、とてつもなくかっこよくて、聞いているこっちが赤面してしまう。
こんな人が初めての彼氏だなんて…
私、大丈夫かな?
「俺は美波がぃぃ。」
え゙????
私、声に出してた?
驚いて凄い勢いで横を向いた私に、宙良クンは悪戯な笑みを浮かべた。
「こんな風に笑ったりできるの、美波のお陰だから…
これからよろしく。」
繋いだ手が、2人の距離が、これからも離れないように……
『うん!!』
*