SAKURA
何かを探るような、真っ直ぐな目。
…そっか!!
『私は吉川美波ね!』
自分から名乗らないのは失礼だったよね?
私なりの笑顔を見せ、彼の言葉を待った。
「はぁ…」
え?
けれど、返ってきたのは大きなため息。
何故??
何か変なこと言った?
「お前さ…」
『ん?』
顔を上げて、呆れ顔でこちらを見てきたから、首を傾げた。
「やっぱぃぃ…」
そぉ言い、ノートに視線を戻してしまう。
何よぉ…
気になるじゃん。
口を尖らせて見ていると、横目で私を見て、またため息を付いた。
『もぉ!何なの?
ってか、名前!
教えてよ?!』
立ち上がり、上から問い詰めた。
*