SAKURA



「でも、最近ずっと勉強してたんだし、明日はぃぃ結果になるとぃぃな。」



そぉなんです。

、明日は毎月恒例のテストの日。


そして、結果の出る明々後日が過ぎれば、夏休みに入ってしまう。



もちろん、明日のテストはいつもより自信があるし、先輩に認めてもらって、試合に向けて頑張っていきたい。


でも、夏休みになれば、こぉやって和也クンと勉強することが出来なくなってしまう…

この10日間、ずっと一緒にいたから、少しだけ、寂しいなんて、思ってしまう。







「明日、頑張れよ。」


あっという間に放課後の勉強時間は終わり、いつもの様にバス停まで送ってもらう。


明日は一日中テストだし、放課後は部活が遅くまである。



今日を逃したら…



『和也クン!』


バスがすぐそこまで来ているのも気にせず、後ろ姿を追いかけた。


足を止め、ゆっくりと振り向いた和也クンに、手帳の一部を破って差し出す。

『これ!

じゃぁね!』


携帯をなくした時のためにと、自分の番号の書かれたページを無理矢理押しつけ、走ってバスに乗り込んだ。



連絡先を知っていれば、夏休みもいつか会えるかもしれない。

そんな期待を込めて。


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