SAKURA
1日目が終わってみれば、2試合目も難なく勝つことが出来た。
そして次の日も、1敗を許したものの予選5位通過、県大会へと駒を進めた。
チームの半分は予選敗退だし、団体戦も負けてしまった。
3年生の先輩の何人かは、これで引退。
勝負は厳しいって改めて思ったし、皆のためにも勝ち進めたい。
それから、少しだけ変わったことも。
和也クンとメールするようになったんだ。
あれから、和也クンが帰ってから、私の元にメールがきた。
気が付いたのは、2試合目が終わってすぐ、お母さんに結果の報告をしようとした時だった。
〔試合、お疲れさま。
和也〕
普段の会話と同様、そっけない初メールだった。
でも、そんな内容も嬉しくって、気が付くと返信ボタンを押していた。
もちろん、和也クンの返事はゆっくりで、首を長くして待つことになるけど。
和也クンらしいと言うのか?
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