SAKURA




最近は少し柔らかくなった表情も見れるようになったけど、照れたような顔は初めて見た気がする。


私まで恥ずかしくなり、顔の火照りが倍増したように感じた。




お互いに下を向きながら、明日の約束を取り付ける。


「明日、バス停に10時頃着くやつで来て。

時間わかったら、メールして。」




まるで、デートの約束みたい。


男の子と2人きりで出掛けるのは初めてのこと。




緊張してきた…


服も決めなくちゃッ!




『か、和也クン!

放課後用事あるから、ここ来れない。


じゃ、明日ね?』


明日のことで頭がいっぱいになり、今は和也クンと対話するのが出来ない。


楽しみなのと、緊張してるのと…



とにかく、胸がドキドキ言ってる。




それを和也クンに怪しまれたくなくて、昼ご飯を食べ終わると、すぐさま教室に戻った。



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