SAKURA
横を見ると、静先輩の表情は優しかった。
「ここからは、"友達"として。」
友達?
「好きなんでしょ?
気持ち伝えてきなよ。
で、そのモヤモヤをすっきりさせてこい!!」
『せんぱ…っ。』
今度は、違う理由で視界が歪んできてしまった。
「もぉ!
泣かないの。
泣くと不細工になるよ?」
ニヤニヤと笑う静先輩は、いつものふざけたものだった。
『ひどいでずぅ〜』
「ごめんって〜!」
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