今、気づいたの☆天使のささやき☆
私はリョクの顔を
ちらっと見る。

「だから?」

「好きなもの、大切な
ものは、大切に大切に
するはずなんだよ。
本当に好きなものほど、
もったいなくて、
そう簡単に気安くは扱
えないないの。わかる?」

「・・・」

「わかんないのかよ」

「わかった」

「遅いよ。わかったな
ら反応しろよ」

「そうかあ、そうだよ
ねー、じゃあ、彼は私
のことあんまり大切じ
ゃなかったんだね」

「うーん、まだ愛には
なってなかっただろう
ね。女にはわかんない
だろうけど、男って大
変なのよ。理性で体を
コントロールするのが。
密室でかわいい女の子
が目の前にいたら、獲
物を前にしたライオン
みたいに、動物的本能
にスイッチが入って体
が反応しちゃうわけよ」

「ふーん」
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