今、気づいたの☆天使のささやき☆

「でもさ、外出届な
んて適当に書いちゃ
えば大丈夫でしょ」

「バリってさ、ホン
トに単純っていうか
天然？っていうか。
羨ましいよ。そこが
バリのいいとこなん
だけどさ」

　ソバ子とバリのや
り合いは、お笑いコ
ンビを組めばいいか
もと、たまに私たち
に思わせる。

「そんな簡単にいく
わけないでしょ。相
手はミントの両親だ
よ。手強いに決まっ
てるじゃん」

　ソバ子の推測通り
だった。

「何か証明できるも
のがないと駄目なん
だって」

　モナコがけだるそ
うに答えて二人のや
り合いを締める。

「ふーん・・・」

　バリは子供のよう
に素直に納得する。

「だから、今日のた
めにどんだけない頭
使ったか。ね、ミン
ト」

モナコは私に二人だ
けの秘密を持ってい
るかのように私を見
ながら言葉を投げか
ける。

「うん」

　私はこっくり頷く。

「何したの？」

　ソバ子が興味深げ
に聞いてくる。