今、気づいたの☆天使のささやき☆
「ミントは勉強に忙し
いし、親が厳しいもん
ね」

「うん・・・」

ミントはそう答えなが
ら、確かにいろいろ勉
強した夏休みだったな
あと思いおこした。

「私もさあ、結局何も
ないままこの夏も終わ
りそうだよ。あ、そう
言えば、誰かがさ、ミ
ントが、男の人と車に
乗るの見たって言って
て、彼氏でもできたん
じゃないかって言って
たけど」

「え?」

「でも、まさかねえ、
ミントがねえって。
誰も信じなくて、
私が、家庭教師か親戚
かなんかじゃないって
言っといたけど」

ミントはそれを聞きな
がら、心の中だけで笑
った。笑い出してしま
いそうで、こらえるの
が大変だった。

前のミントだったら、
そんなこと言われたら
けっこう傷ついて、落
ち込んで、悲しくて、
私だって、彼氏くらい
つくってみせるとか、
勉強だけじゃないって
証明してみせようとし
て、焦って辛い思いし
てたかもしれない。
でも、今は平気だ。

「そう、ありがと」

「ホントは誰?」
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