今、気づいたの☆天使のささやき☆
そんな大切なリョクと
の思い出から、逃げよ
うと思った。
早く、リョクとの思い
出が全くない、まっさ
らなところへ行きたか
った。
その方が楽だと思った。
辛さから逃れられる。
さもなければ、一生
リョクの亡霊に縛られ
続け、そこから外へ出
られなくなりそうな気
がした。


誰も知らない、なんの
つながりも、思い出も
ないところにいきたか
った。


でも、後で考えると変
な話だ。
リョクと会わない時期
の方が全然長い。
反対にリョクとの時間
なんて、ほんのちょっ
とに過ぎない。
なのに、いざ、いなく
なってみたら、どれだ
けその人の存在が大切
なものだったか考えさ
せられるんだ。


< 164 / 201 >

この作品をシェア

pagetop