今、気づいたの☆天使のささやき☆
　ヨシっ！！
私は決めた。
　
　この３択なら３番に
決まってるじゃん。

　完全犯罪が存在する
んだから、できないこ
とはないはず。

　私は心を決めると、
大きく深呼吸をして
みんなに問いかけた。

「ねえ、喉渇かない？」

「うん。そう言えば」

「さっきからずっとカ
ラカラだよ〜。ソバ子
のおかげでエキサイト
しちゃったからね」

「エー！喉の渇きまで
私のせいにするわけ？」

「そうよー、ソバ子は
海の水飲んだからいい
でしょ」

「ひどーい！！血も涙
もないってバリのこと
言うんだね」

「ひどーい！！」

「バリさ、ソバ子が救
助された時、ほとんど
泣いてたよ」

「うそ」

「ホント。『ソバ子が
死んだらどうしよー！』
って」
って」

「ホントに？バリは本
当は優しかったんだ。
ごめん。ひどいこと言
って」

「でもさ、その後、
『私がソバ屋手伝わな
くちゃいけないのー！
？ヤダーって泣いてた』

「えー！！？何それ、
謝って損した。一度で
も優しいなんて言って
損したじゃない」

「あのさ、私なんでも
おごるからさ、何がい
い？買ってくる」

　そんな提案をする私
を、モナコは心配する。

「どうしたの？ミント。
何かあった？」

「え、別に、何も」

「やだー、なんか私た
ちに弱みでも握られる
ようなことしたとか？」

　バリの発想は相変わ
らずだ。

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表紙・目次

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