今、気づいたの☆天使のささやき☆
 私は一番近くの海の
家に向かった。

 店の人は皆、忙しそ
うに歩きまわってる。

「すみませーん」

「はい、いらっしゃい
ませ」

 奧の方にいた男性が
ミントの声に振り向き
近づいてくる・・・

「あ、」

「え?」

「おまえ何してんだよ」

「何って、海水浴」

「そりゃそうだろうけ
ど・・・」

「そっちこそ何してる
のよ」

「見りゃわかるだろ?
これが泳いでるように
見えるか?」

「見えないけど」

「バイト」

「ふーん」

「・・・・」

「・・・・」

「なんだよ」

「何が?」

「だから、何が欲しい
の?」

「え?」

「久々に話したけど、
変わんないな」

「え?」

「そのアホっぽいと
ころ」

「えー!?私のどこ
がアホっぽいのよ」

「全部」

「ひどくない?」

「ひどくないよ。アホ
とは言ってないじゃん。
アホっぽいっていって
やってるのに」

「同じじゃない」

「同じじゃないよ。本
当にアホとアホみたい
に見えるアホとでは全
然違う」

「モォー、どうでもい
いから早くしてよ」

「だから、注文なに?」

「あ、そうか」

「はい、お客様、何に
いたしましょう」

「またそうやって、ふ
ざけて、お客なんだか
ら、ちゃんとしてよ」

「お客様、そう興奮な
さらずに」

「もういい、他の店で
買う」

「おい、ちょっと待て
よ。わかったよ。サー
ビスしてやるからさ」

「ミントー!!何して
るの?遅いから心配に
なって来ちゃった」

 モナコが心配してや
ってきた。

「ごめん、ちょっと」

 モナコはミントと海
の家の店員の男性を交
互に見る。

「知り合い?」

「うん、近所の人。偶
然会って」

「近所の人って、せめ
て幼なじみとか・・・」

「だって、幼なじみと
は違うもん」

「ふーん、そうなんだ」

「どうも」

 モナコとミントの知り
合いリョクは、ペコリと
頭を下げあう。



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