今、気づいたの☆天使のささやき☆
 モナコの携帯が鳴っ
た。

「もしもし、はい、白
い海の家の前ですね。
はい、わかりました」

「白い海の家の前で待
っててって」

「え?あのライフガー
ド?」

「うん」

「いつの間に携帯の番
号教えたのよ」

「さすが、モナコ」

「まあね」

 私は勇気を出して決
断したものの、落ち着
かなかった。
 家のことは気になる
し、初めての夜は未知
すぎて、緊張は半端じ
ゃない。
 なんだか、足が地に
ついてないようで、フ
ワフワして、関節が固
まって上手く歩けず、
変なロボットみたいだ
った。

「ミント?平気?なん
か変だよ」

 ソバ子が心配して声
をかけてくれる。

「大丈夫だよ。人食い
人種は出ないし、誰も
襲ったりしないよ」

「私たちが一緒なんだ
しさ」

「ほら、もっとリラー
クス。深呼吸」

 みんな私を励まして
くれる。
< 69 / 201 >

この作品をシェア

pagetop