今、気づいたの☆天使のささやき☆

　私は何にそんなに怯
えなくちゃいけないの
か、自分でもわからな
かった。

　いつの間にか体が硬
直して、手足がしびれ
てくるありさまだ。

　顔も固まって、これ
じゃあ、ひきつって、
笑顔なんてつくれそう
にない。

　私は両手でゴシゴシ
頬をこすったり、叩い
たりしてみた。
　全く効果なし。

　そんなこんなしなが
ら、待ち合わせ場所に
着くと、既に相手チー
ムは待っていた。

　服を着ていると、昼
間見たのとは全然雰囲
気が違った。
　なんだかすごく大人
の男たちに見えた。

　私は益々おじけづい
て後ずさりして、みん
なを盾にするように一
番後におずおずと下が
っていた。

「おー、来た来た」

「お姫様たちのお出ま
しだ」

「水着姿もよかったけ
ど、服来ても、また、
かわいいね」

「誰だっけ？死にかけ
た子？」

　ソバ子が恥ずかしそ
うに右手を胸のあたり
まであげた。

「あー、君ね。大丈夫？
もうなんともない？」

「はい」

「それはよかった。気をつけないとね」

「はい」