記憶


僕は家に帰るなり、自分の部屋のベッドに飛び込んだ。

ひんやりと冷たい掛け布団が心地いい。
僕は穿いていたストッキングを脱いだ。

正直、こういうのはあまり好きじゃない。

僕はスカートは別段嫌いでも好きでもなかった。
ただ、素足をあまり晒したくはない。
どちらかというと、ハイソックスやニーソックスのほうが好きだった。

あのあと、社に帰って取材結果を上司に見せたら、ダメだしを食らった。
実質記事にする場合にはどうでもいいダメ出しで、二時間近く説教された。

歩きと説教でぱんぱんに浮腫んだ足を少し揉んで。
ぼふん、とベッドに横になり、髪を解いた。
この瞬間が一番好きだった。

後は風呂か……二時間程仮眠を取るかな……。

既に僕はうとうとしていた。

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