中絶~僕は君を殺したい~
4‐6 ほうこく
考えれば公園くらいしか知っている場所はないんだ。
いつも散歩している道をタダシくんをせなかにあかねちゃんをだきかかえながらしせつに向かって歩いた。
つかれのせいか、二人はねむっている。
ちいさなこどうと寝息が聞こえる。
ただ歩いた。
しせつに入り、ベッドにねかせる。
あとは大人の時間だ。
タダシくんとあかねちゃんのご両親が見えていた。
無事であることを伝え、すいませんでした、と頭を下げた。
良かった、と部屋を出て子供の元に走っていった。
「ほんとうにすいませんでした」
ぼくはまた頭を下げて謝った。
「無事で良かったよ」
藤田さんがそう言って肩に手を置いた。
顔をあげられなかった。
情けなかった。
ぼくはこの仕事をやめよう、と決めた。
考えれば公園くらいしか知っている場所はないんだ。
いつも散歩している道をタダシくんをせなかにあかねちゃんをだきかかえながらしせつに向かって歩いた。
つかれのせいか、二人はねむっている。
ちいさなこどうと寝息が聞こえる。
ただ歩いた。
しせつに入り、ベッドにねかせる。
あとは大人の時間だ。
タダシくんとあかねちゃんのご両親が見えていた。
無事であることを伝え、すいませんでした、と頭を下げた。
良かった、と部屋を出て子供の元に走っていった。
「ほんとうにすいませんでした」
ぼくはまた頭を下げて謝った。
「無事で良かったよ」
藤田さんがそう言って肩に手を置いた。
顔をあげられなかった。
情けなかった。
ぼくはこの仕事をやめよう、と決めた。