中絶~僕は君を殺したい~
5-6 さんふじんか





ていきけんしんを受けるためにぼくはさんふじんかにきている。




あきとは入り口で会った。




あれからいちどもれんらくをとっていない。





あきはおどろいたかおもせず、うつむいていた。




ぼくはなんてこえをかければいいかわからずにあきの小さなせなかをおいかけた。




ロビーですわる。




いごこちがわるくてトイレににげこんだ。




五分してロビーにもどるとすぐにけんしんが始まった。




「クビがすこしおおきいのが気になりますがもんだいないでしょう」




「クビがおおきいとどうにかなるんですか?」




「ダウンしょうのかのうせいがあります。しかし、このくらいのおおきさになることはめずらしくありません。問題はないでしょう。」




「・・・はい。」




「あとはこのままえいようをとってじゅうぶんなすいみんをとり、ストレスをためないことでしょうね。」




あきは一言もくちをひらかなかった。



またぼくが返事をした。
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