中絶~僕は君を殺したい~
6‐7 ていきけんしん



今日ていきけんしんがある。



ぼくはそれをすっぽかした。



朝、九時に目をさましてからベッドの上でねころんでいる。



時計をちらり、と見た。



あきにあわすかおがない。



あきは大丈夫だろうか?



クビの太さは大丈夫だったのか?



ながい一日だった。



まだ昼過ぎだ。



いまごろ、ランチでも食べようかって言ってさ。



…そういやさいきん一緒にごはん食べてない。



まともに話もしていない。



あきにとってぼくはなに?



ぼくにとってあきはなに?



自問自答をくりかえした。こたえなんて出ないことわかっている。


そして



ぼくがいますべきことはこんなことじゃない。



さんふじんかに走っていくことだ。
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