中絶~僕は君を殺したい~
変わりゆく
10‐1 あかねちゃんと小田
ぼくは主任になった。
小さなしせつなので肩書きだけだ。
給料もあがらなければ仕事も変わらない。
ゆいいつ変わったことはこうはいに仕事を教えなければならないことだけだ。
「シーツかえといて」
あかねちゃんとタダシくんの部屋だ。
タダシくんがいっちいっちと言った。あかねちゃんはレゴで作られた町を真横からながめていた。
「あかねちゃんかわいいですね」
小田が言うとちがう意味に聞こえる。
「かわいいよ。じぶんの子供みたいに…」
どうしたんですか?と小田。
何でもないよ、とぼく。
シーツを片付けて部屋をあとにした。
ぼくは主任になった。
小さなしせつなので肩書きだけだ。
給料もあがらなければ仕事も変わらない。
ゆいいつ変わったことはこうはいに仕事を教えなければならないことだけだ。
「シーツかえといて」
あかねちゃんとタダシくんの部屋だ。
タダシくんがいっちいっちと言った。あかねちゃんはレゴで作られた町を真横からながめていた。
「あかねちゃんかわいいですね」
小田が言うとちがう意味に聞こえる。
「かわいいよ。じぶんの子供みたいに…」
どうしたんですか?と小田。
何でもないよ、とぼく。
シーツを片付けて部屋をあとにした。