中絶~僕は君を殺したい~
10‐2 カフェにて



あいがさめたのかもしれない。



あきのはたらくカフェに来た。



ゆうやがいたのに何も思うことなく、カフェに入れた。



円形のテーブルが七つあるような広いカフェだった。



オープンテラスにゆうやがいた。



ぼくに気付いてよぉ、と手をあげた。



「すっかりじょうれんだな」



「うまいコーヒーがあるからな」



とゆうやが笑いノートパソコンを閉じた。



あきがやってくる。



「どうぞ」



ゆうやの前にカフェラテが置かれた。



はたらいているあきは笑顔でまぶしく見えた。



「うまいコーヒーとやらを一つ」



とぼくが言った。
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