中絶~僕は君を殺したい~
12‐5 言葉
あきちゃんがあの夜の話を聞きたい、とつぶやいた。
閉まった窓を見る。
話終えるとまただまりこんだ。
受け入れるようなちんもくにたえきれなくなったゆうやはうつむくばかりだ。
「いつきはさ…親がいるはずなんだ」
ゆうやはすがりつく会話の糸を探る。
「あれから何度かけいさつが連絡をとろうとしたが現住所が不明だそうだ。父親とはりこんして母親は養育費のためだけにいつきを育てた。って言っても中学の時からあのアパートで放置されてただけなんだけどな」
いつきとゆうやは同じ中学だが、あきちゃんはとなりの中学だった。いつきは話そうとしないし、ゆうやも話さなかった。同情されたくないからな、と笑ったかおが浮かんで消えた。
「…何を言ってるんだよな。ごめん」
ゆうやは席をはなれた。会社に戻らないとならない、とうそをついたんだ。
あきちゃんがあの夜の話を聞きたい、とつぶやいた。
閉まった窓を見る。
話終えるとまただまりこんだ。
受け入れるようなちんもくにたえきれなくなったゆうやはうつむくばかりだ。
「いつきはさ…親がいるはずなんだ」
ゆうやはすがりつく会話の糸を探る。
「あれから何度かけいさつが連絡をとろうとしたが現住所が不明だそうだ。父親とはりこんして母親は養育費のためだけにいつきを育てた。って言っても中学の時からあのアパートで放置されてただけなんだけどな」
いつきとゆうやは同じ中学だが、あきちゃんはとなりの中学だった。いつきは話そうとしないし、ゆうやも話さなかった。同情されたくないからな、と笑ったかおが浮かんで消えた。
「…何を言ってるんだよな。ごめん」
ゆうやは席をはなれた。会社に戻らないとならない、とうそをついたんだ。