リアルシティー〔前編〕
 ハリーが手をあげた。
「よくあるアバターですね」
「そうです。それに皆さんの身長と体重を登録していただきますので、キャラクターは、それぞれ異なってきます。ポイントは、初期登録が完了すると、100ポイントが自動付与され、また、参加者がセンターに1日分のデータを送信すると、10ポイントが貰えます。それを貯めて購入することができます。またポイントを購入することもできます」
「モニターの皆さんは、モニター期間中の特典として、なんでも自由に選択できますので、毎日でも着替えみて下さい」
(笑)
 「もう一つ、モニターの皆さんの特典として、希望される方には、報道発表の1ヶ月後に市販予定の時計型装置とソフトの引き換え券を差し上げます」
また、拍手がミーティングルームに響いた。

後藤チーフが説明を続けた。
「キャラクターは戦闘モードになると、各ステップ毎に筋肉量が20%ずつ増加し、オーラが虹のように変化します。フォースは各アイテム毎に消費エネルギーと相手に与えるダメージレベルが規定されています。各アイテムの説明は説明書を読んで下さい」
「話しは変わりますが、各キャラクターはトーナメント以外は何をしているか?と言うと、サイト上にバーチャルな都市が造られています」
プロジェクターでバーチャル都市が写し出された。
「まず、こちらが居住区で、参加者の皆さんが生活する場です。入居費は月会費100ポイント=100リアルに含まれています。」
「居住ゾーンの右側がビジネスゾーンで、その下がショッピングゾーンです。衣服や生活用品が購入できます」
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