リアルシティー〔前編〕
第４章
　綾子は夕食後、部屋に戻りバックからマニュアルを取り出した。マニュアルとはいっても、コピー用紙に両面印刷して綴じた５０枚くらいのものだった。
全部を読む気にはなれないので、目次から選んでキャラクターとアイテムとバトルルールを読んだ。
キャラクターは説明会で聞い内容が少し詳しく書いた程度だった。
アイテムは開発中のため女性キャラクター専用を含めて１１アイテムしかなかった。

　ページをめくるとコントローラーの説明があった。
携帯とパソコンそしてファミコンが使えるが、開発中とあるが、オンラインでパソコンのｗｅｂカメラをセンターに接続して、動作をコンピュータで読みとりリアルに動作できる（テスト中使用可）と書かれていた。
「バトル中は携帯やコントローラーやキーボードより全然有利だわ！」

　綾子はパソコンを立ち上げてセンターに接続して、プロフィールを登録した。
さっそくコントロール画面を開いて、環境設定をパソコンｗｅｂカメラ使用に設定した。
パソコンを壁側に向けて、ｗｅｂカメラモードにした。
パソコンの画面に登録した女性キャラクターが写しだされ、壁を背にして立っている。
右下の小窓には綾子の姿が写しだされ、モニターの下部に『画像が未登録です。３ポーズの登録が必要です。登録しますか？』とメッセージが表示された。
パソコンの前に戻りキーボードのリターンキーを押した。
モニター下部に『正面を向いて直立して下さい。５秒後に撮影します』とメッセージが表示され、綾子は壁側に戻り直立ポーズをとった。
数秒後、モニター下部に『１つめの画像が登録されました。２枚目を登録します。横を向いて直立して下さい。５秒後に撮影します』と表示された。
指示のとおり壁側で横を向いくと、数秒後メッセージが表示された。
『２つめの画像が登録されました。３枚目を登録します。正面を向いて足を肩幅に開き膝を軽く曲げ、腕を横に伸ばして下さい。５秒後に撮影します』
指示のとおりポーズをとった。
『画像が登録されました』とモニター下部に表示された。
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表紙・目次

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