リアルシティー〔前編〕
「では、これから詳細説明のため48階の弊社開発ルームのミーティングルームに移動します」全員、エレベーターで48階へ上がった。
椎名社員がセキュリティボックスの前に顔をかざした。「ガチャ」と音がして、セキュリティロックが解除され、椎名社員がドアを開けた。
「開発ルームは弊社の重要なセクションなので、社員全員が瞳の虹彩情報をメインコンピュータに登録していて、セキュリティボックスで虹彩を照合して認識しています」
ミーティングルームに行く途中、通路右側にパーティションで1.5m四方に区切られたブースが奥まで広がっていた。
ブースの中には、大きなL字型テーブルの上にパソコンが置かれ、ゆったりした肘かけ付きの椅子にスタッフが自由な服装で座り、キーボードを叩いていた。モニターの周りには様々なシールや写真が貼られ、テーブルの上はぬいぐるみやグッズであふれていた。
ミーティングルームは15人ほどが入る部屋で、100インチの大きなスクリーンが置かれ、2人がけの会議用テーブルが並べられていた。
「先ほどの自己紹介の順に左側からお座り下さい」
全員が着席すると、Gパンにワークシャツを着た170センチくらいの髭面の男性が入ってきた。
「では、詳細説明の担当を紹介します。チーフエンジニアの後藤正隆です」
ミーティングルームに拍手が起きた。
「それでは、後藤チーフ、お願いします」
「後藤です。こんな格好で失礼します。今、ミーティングルームに入る前にブースの横を通ってきたので、仕事のスタイルを見たと思いますが、普段はこんな自由な服装で仕事をしていて、勤務時間もフリーで、1年半ほどこのゲームの開発をやってますが、この3ヶ月は泊まり込みも多くなっています。昨日も泊まり込みで、髭面で失礼します」
(笑)
椎名社員がセキュリティボックスの前に顔をかざした。「ガチャ」と音がして、セキュリティロックが解除され、椎名社員がドアを開けた。
「開発ルームは弊社の重要なセクションなので、社員全員が瞳の虹彩情報をメインコンピュータに登録していて、セキュリティボックスで虹彩を照合して認識しています」
ミーティングルームに行く途中、通路右側にパーティションで1.5m四方に区切られたブースが奥まで広がっていた。
ブースの中には、大きなL字型テーブルの上にパソコンが置かれ、ゆったりした肘かけ付きの椅子にスタッフが自由な服装で座り、キーボードを叩いていた。モニターの周りには様々なシールや写真が貼られ、テーブルの上はぬいぐるみやグッズであふれていた。
ミーティングルームは15人ほどが入る部屋で、100インチの大きなスクリーンが置かれ、2人がけの会議用テーブルが並べられていた。
「先ほどの自己紹介の順に左側からお座り下さい」
全員が着席すると、Gパンにワークシャツを着た170センチくらいの髭面の男性が入ってきた。
「では、詳細説明の担当を紹介します。チーフエンジニアの後藤正隆です」
ミーティングルームに拍手が起きた。
「それでは、後藤チーフ、お願いします」
「後藤です。こんな格好で失礼します。今、ミーティングルームに入る前にブースの横を通ってきたので、仕事のスタイルを見たと思いますが、普段はこんな自由な服装で仕事をしていて、勤務時間もフリーで、1年半ほどこのゲームの開発をやってますが、この3ヶ月は泊まり込みも多くなっています。昨日も泊まり込みで、髭面で失礼します」
(笑)