【短】キャラメルメープルシュガーハニー
はぁ、と深いため息を吐いた。
確かに甘いものは好きだ。
私だって女の子だもの。
けれど、いくらなんでも以前はこんなには食べていなかった。
一体いつからだろう、こんなにも甘いもの漬けになったのは。
このままじゃ私、本当に砂糖菓子にでもなってしまいそう。
けど、私は自主的に甘いものに手を伸ばしているわけではない。
だからこれは不可抗力なのだ。
ただ、コージさん――つまり私の彼氏が、似合わないエプロンなんかして腕を揮うものだから。
だから、私は食べるのだ。
「未宇もお年頃だねー。体重、気になる?」
「!!!」