新・私と君とのオベシャニエ
さっき登って来た階段の方から聞こえた。
教室の全員が笑うのを止め教室から飛び出した。
階段がある方から一人の女子生徒が走って来た。
さっき僕たちが登って来た階段だ。
「どうしたの!?」
小梅さんが、前に出て女子生徒を体で受け止める。
……成る程、さすがは生徒会長と言ったところだ。
「あ、せ、生徒、会長さん。」
「落ち着いて、どうしたの?」
女子生徒は、足がガクガクして、今にも崩れそうだ。
「な、なんだあいつ!!」
「キャァァァァァ!!」
今度はクラスにいた生徒達が叫び始めた。
僕は女子生徒から階段の方を見る。
そこには……。
血まみれの服を着て血だらけの金属バットを持った一人の女子生徒がいた。
その女子生徒は俯いた状態でこちらを向いた。
「あなたは、柚木さん!?」
小梅さんが、女子生徒を抱いたまま血まみれの柚木さん(?)に呼びかけた。
「そう……私……人を殴ったの……代償として……」
何だか、訳の分からない事を呟きながらこちらに近付いて来た。
大丈夫……じゃないよなこいつ。
「彼女は、柚木千草さん。3年になってからはほとんど学校に来ないで最近登校し始めた子なんだ。ただ始業式の頃と比べると大分変わってしまったけどね」
沙戯那君がいつの間にか僕の横にいて教えてくれた。
じゃ、始業式の時は普通だったって事……?
「人……?それってもしかして、神流さん?」
僕はその名前に反応した。
だってその名前の子は……。
「えぇ……そうよ……」
僕の一番会いたい人の名前だったから。
教室の全員が笑うのを止め教室から飛び出した。
階段がある方から一人の女子生徒が走って来た。
さっき僕たちが登って来た階段だ。
「どうしたの!?」
小梅さんが、前に出て女子生徒を体で受け止める。
……成る程、さすがは生徒会長と言ったところだ。
「あ、せ、生徒、会長さん。」
「落ち着いて、どうしたの?」
女子生徒は、足がガクガクして、今にも崩れそうだ。
「な、なんだあいつ!!」
「キャァァァァァ!!」
今度はクラスにいた生徒達が叫び始めた。
僕は女子生徒から階段の方を見る。
そこには……。
血まみれの服を着て血だらけの金属バットを持った一人の女子生徒がいた。
その女子生徒は俯いた状態でこちらを向いた。
「あなたは、柚木さん!?」
小梅さんが、女子生徒を抱いたまま血まみれの柚木さん(?)に呼びかけた。
「そう……私……人を殴ったの……代償として……」
何だか、訳の分からない事を呟きながらこちらに近付いて来た。
大丈夫……じゃないよなこいつ。
「彼女は、柚木千草さん。3年になってからはほとんど学校に来ないで最近登校し始めた子なんだ。ただ始業式の頃と比べると大分変わってしまったけどね」
沙戯那君がいつの間にか僕の横にいて教えてくれた。
じゃ、始業式の時は普通だったって事……?
「人……?それってもしかして、神流さん?」
僕はその名前に反応した。
だってその名前の子は……。
「えぇ……そうよ……」
僕の一番会いたい人の名前だったから。