感方恋薬-かんぽうこいやく-

第6節

しかし、則子は逆にあたしに向ってにやにや笑いを浮かべながら勝ち誇った様に両腕を組み言い放った。


「あのね、貴子、世の中たとえ善意で行った事でも、責任持って最後まで完結させなきゃならないっていうルールが有るんじゃよ。したがってだ、一度作ってしまった物に関して、あんたは責任を取る義務が発生するのっ!」


則子が右手人差し指であたしを、びしっと指差した。


あたしは思わずうぅ…という感じで怯みながら後ずさる。


則子はそれを見て、これでもかと言う位、得意の笑顔をで腰に手をやり、あたしを見詰めた。

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