感方恋薬-かんぽうこいやく-

第7節

どこか作り方を間違えたんだろうか?いや、あの薬は爺が念を込めた薬だ。


効かない訳が無い。


だが、弟の弁をまともに信じたとすれば、薬の効果はこれで五分五分、確率50%と言う事に成る。


ただ、気に成るのは作ったのが金曜の深夜じゃ無い、それだけだ。


あたしの勝手な判断だけど、曜日に大きな意味が有るとは思えなかった。


「あ…あぁそぉ、効かなかったんだ」


「うん、彼女、いつもと態度が全然変わらなかったし、急にべたべたして来る事も無かったし」
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