感方恋薬-かんぽうこいやく-
そう言うと、幸は一気に情けない顔に変わった。
「わかったわかった、一緒に帰ろう」
あたしが、そう言った途端、幸の表情がぱっと明るくなる。そして、いそいそと鞄を抱えると、あたしの前に親犬に甘える子犬みたいな表情で嬉しそうに寄って来た。
「まだ、科学室が使えないんで、今日も、部活無しでかえります」
「あ~そう」
一体、どれだけの被害を出したんだ科学部は。
良く新聞沙汰に成らなかったな。怪我人が居なかった事が幸いしているんだろうか。
「何時頃から部活出来そうなの?」
「はい、科学室の再建に一週間。その後一カ月は部活停止だそうですので、5週間は暇です」
「わかったわかった、一緒に帰ろう」
あたしが、そう言った途端、幸の表情がぱっと明るくなる。そして、いそいそと鞄を抱えると、あたしの前に親犬に甘える子犬みたいな表情で嬉しそうに寄って来た。
「まだ、科学室が使えないんで、今日も、部活無しでかえります」
「あ~そう」
一体、どれだけの被害を出したんだ科学部は。
良く新聞沙汰に成らなかったな。怪我人が居なかった事が幸いしているんだろうか。
「何時頃から部活出来そうなの?」
「はい、科学室の再建に一週間。その後一カ月は部活停止だそうですので、5週間は暇です」