感方恋薬-かんぽうこいやく-
あたしは、何とか話をそらそうとしたが、残念ながら無駄だった。
幸の眼はらんらんと輝き、まるで、骨でも掘り当てた子犬の様な瞳の輝きに変わって居た。
「あの、もし差支えが無ければ、その薬の作り方を教えて貰えると嬉しいんですけど」
「教えてあげたらどうするの?」
「え~と、取りあえずは、文化祭の出し物で売って見ようかと…」
「文化祭って、随分先の話じゃ無い?」
「いいえ、文化祭と言えば文科系、クラブの腕の見せ処じゃないですか」
「な、成程」
そうだよな、文化系部が文化祭に何もしなかったら次の年は予算が出ない。それどころか廃部に成ってしまう。
幸の眼はらんらんと輝き、まるで、骨でも掘り当てた子犬の様な瞳の輝きに変わって居た。
「あの、もし差支えが無ければ、その薬の作り方を教えて貰えると嬉しいんですけど」
「教えてあげたらどうするの?」
「え~と、取りあえずは、文化祭の出し物で売って見ようかと…」
「文化祭って、随分先の話じゃ無い?」
「いいえ、文化祭と言えば文科系、クラブの腕の見せ処じゃないですか」
「な、成程」
そうだよな、文化系部が文化祭に何もしなかったら次の年は予算が出ない。それどころか廃部に成ってしまう。