感方恋薬-かんぽうこいやく-

第6節

「幸、ごめんね、色々と差し障りが有るんで、製法は秘密と言う事で…」


なぜかあたしは、物凄く申し訳ない気分に成った。


たかだかネットで調べた製法をうちの先祖の爺が手直ししただけの物じゃないって言うか殆ど爺の力なんだから普通の人に教えたところで効果が有る訳が無い。


だから基本的な作り方なんか教えても痛くも痒くも無いのだが。


だが、しかし…


「あぁ、やっぱりそうですよね。こんな凄い発明をおいそれと他人に話せる訳が無いです
よね。すみません莫迦な事を聞いてしまって」
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