感方恋薬-かんぽうこいやく-

第4節 お、おねがい夢だと言って

しかし、見てしまった物が物だけに、簡単に眠れる訳は無い。


布団をがばっと被ってみてもも、変にテンションが上がっている。


心臓がばくばく言ってて、その音が部屋中に響いて居るんじゃないかって位のばくばくだ。


それでもあたしは眠る事を強行した。


明日の朝になれば「なーんだ、夢じゃん」で終わる可能性が有る。


いや、そうだ、そうに決まってる、夢落ちと言う奴だ。


使い古された古典中の古典のギャグだ。


あたしは、その程度のギャグじゃ満足しないぞ。どうせなら、もっと高尚な考え落ちでも持って来ない限り、あたしは笑ってやらない…

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