感方恋薬-かんぽうこいやく-
幸は大粒の涙を流しながらあたしに抱き付かんがばかりに詰め寄って来た。
やばい、あたしは窓側の席で逃げようがない。
でも、あたしの薬の作り方を聞いて来た理由も何となく呑み込めた。
廃部に成る位なら爆発しない薬を作って、なおかつ効果が有るとなれば、左団扇の生活が出来るだろう。
科学室も直せるし部の存続も安泰だからな。
「う~ん、じゃあ、幸、作り方だけ。ホントは他に色々段取りが必要なんだけど普通に作れば人体にも無害だし、香りも良いから売れるかもしれないよ」
やばい、あたしは窓側の席で逃げようがない。
でも、あたしの薬の作り方を聞いて来た理由も何となく呑み込めた。
廃部に成る位なら爆発しない薬を作って、なおかつ効果が有るとなれば、左団扇の生活が出来るだろう。
科学室も直せるし部の存続も安泰だからな。
「う~ん、じゃあ、幸、作り方だけ。ホントは他に色々段取りが必要なんだけど普通に作れば人体にも無害だし、香りも良いから売れるかもしれないよ」