感方恋薬-かんぽうこいやく-
送り主は則子だった。何だろうとメールを開いて文面を読んで、あたしは宿題なんかやるんじゃ無かったと心の底から後悔した。
降って来たのは雨だの槍だのよりも強烈な物だったからだ。
「は~い貴子、元気してる。残念だったねぇ、弟君に先越されちゃったね。えへ見ちゃった家の近所の公園で、あんたの弟君と彼女がキスしてるとこ、きゃ(はーと)」
にゃ…にゃにおう!弟!弟の分際で姉のあたしの先を越すとは良い度胸だ!いっぺん耳の穴から手ぇ突っ込んで奥歯がたがた言わせたろかぁ!と、言う怒りの文面を則子に送り返すと、どうやってたかってやろうかと持てる頭脳をフル回転させていた。
降って来たのは雨だの槍だのよりも強烈な物だったからだ。
「は~い貴子、元気してる。残念だったねぇ、弟君に先越されちゃったね。えへ見ちゃった家の近所の公園で、あんたの弟君と彼女がキスしてるとこ、きゃ(はーと)」
にゃ…にゃにおう!弟!弟の分際で姉のあたしの先を越すとは良い度胸だ!いっぺん耳の穴から手ぇ突っ込んで奥歯がたがた言わせたろかぁ!と、言う怒りの文面を則子に送り返すと、どうやってたかってやろうかと持てる頭脳をフル回転させていた。